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Authentic Beauty Movementは女性たちに本来の美しさを表現し、自分らしさに立ち返ることを促します。美しさは世界共有の価値ではなく、それぞれの文化に影響されるものです。その上、もともとの自然な髪の質感や他の身体的な特徴が異なるため、人気を集めるスタイルや、エフォートレスに表現できるスタイルも違います。
インド、韓国、日本におけるオーセンティックな髪と美
多くのアジア圏の文化では、長い髪と明るい肌が伝統的な美しさの基準となっています。国や文化でさまざまな違いはあるにせよ、健康的でツヤのある豊かな黒髪に縁どられた欠点のない顔が、広く美しいと考えられています。インドのようにロングヘアが女性らしさの象徴となる国では、長さと厚みがとりわけ重要です。
韓国の発展したKビューティー産業は世界のトレンドを動かすほどですが、髪に限っていえば伝統的な美意識を保ち続けています。韓国式の10ステップスキンケアの考え方と同様に、本当の美しさの秘密は清潔で健康的な髪にあります。だからこそ、自分の髪質に合ったヘアケア製品を使うことはとても重要です。
日本の平安時代には、ありえないほどに長い髪と信じがたいほどの白い肌が理想とされ、その美意識が現代にも影響しています。いずれにせよ、現在のヘアスタイルのトレンドはより短く、ずっとカラフルです。直線的な前髪のあるきっぱりとしたボブが、虹のようにさまざまなカラーで表現されています。特に東京のストリートでは、レイヤードやアシンメトリーをはじめ、先鋭的で実験的なスタイルはすべて人気があります。
多くのアジア人女性が大切にしているのが、紫外線予防です。紫外線予防は肌を日焼けやダメージから守るだけではありません。日陰で過ごし、帽子を被ったり、日傘を持ち歩いたりすることは髪の健康にも役立ちます。ヘアスタイルの仕上げには、紫外線から髪を保護することに役立つベンゾフェノン-4が含まれたヘアスプレーを使いましょう。
オーストラリアにおけるオーセンティックな髪と美
オーストラリアの人々も太陽の影響を気にしていますが、白い肌を追求しているわけではありません。彼らの美しさの理想は、優れたサンプロテクションを用いたアウトドアなライフスタイルから得られる、安全で、輝くような褐色の肌です。言うまでもなく、オーストラリアの女性は日焼け後に必要なケアについてよく知っています。オーストラリア人女性にとって、オーセンティックなビーチビューティーでいることは難しいことではありません。人口の85%が海岸から50km圏内に住んでいるからです。彼女たちはただ海に髪を浸すだけで、海水を含んだ無造作な髪と、サンキスドハイライトが得られます。健康的な髪を保つために、ダメージヘア用のReplenishシリーズのような髪に栄養を与えるヘアケア製品を選ぶと、ビーチの後の贅沢なトリートメントとしても理想的です。
スカンジナビアにおけるオーセンティックな髪と美
北欧では1年を通して太陽や熱が問題になることはありません。しかし、長く厳しい冬には、凍てつく屋外と温かく乾燥した屋内が、髪や肌に深刻なダメージを与えます。必須脂肪酸を豊富に含む健康的な食事と、髪を保湿する美容製品が、スカンジナビアで愛される美の習慣、サウナの前後に取り入れられます。サウナは肌を輝かせるすばらしい効果があります。また、サウナの時間を、ディープヒートヘアコンディショニングとして楽しむこともできます。
夏には、セレブリティの間で人気の美しく編んだヘアスタイルのためにロングヘアが必須です。真夏になると、太陽はほとんど一日中沈むことがなくなり、スウェーデン人の女性はもちろん、ときに男性さえも、緩く編んだ髪に野生の花を飾ります。それはたまたま現在のトレンドでもありますが、時代に左右されない、ナチュラルな髪と美への賞賛でもあるのです。
フランスにおけるオーセンティックな髪と美
フランス人女性がしていることを実践するためのマニュアルは、それだけでひとつのジャンルが構築されるほど。おしゃれなフランス人女性たちの食事やライフスタイル、ファッション、髪と美の秘密について、ぜひ知りたいという人も多いでしょう。要約すれば、その本質は「ミニマルから多くを」「努力しているように見せない」ということです。これはスキンケアとヘアスタイリングにも当てはまります。ノーメイクのようなナチュラルメイクと無造作なヘアは、フランソワーズ・アルディやジェーン・バーキン、ヴァネッサ・パラディ、マリオン・コティヤールらスタイリッシュなパリジェンヌたちに代表されるスタイルです。彼女たちのスタイルを引き出すには、完璧で美しい肌と健康的で巧みにカットされた髪が必要です。自然な動きがあり、まったくスタイリングしていないときにもシックに見える、テクスチャーカットをオーダーしましょう。やり過ぎにならず、髪を扱いやすくなめらかにするには、ベースケアを試してみてください。髪をドライヤーで乾かす前にスプレーし、手ぐしで髪をとかすだけで完成です。さらにエフォートレスなスタイルを目指すなら、シェーピングクリームを髪につけて編み、一晩、自然乾燥させましょう。
メキシコとブラジルにおけるオーセンティックな髪と美
南アメリカの女性たちに学ぶべき最も効果的な美の秘密は、ほかでもない「シエスタ」と呼ばれるお昼寝です。この習慣はスペインから来たものですが、海を越えて根付いています。エネルギーを回復させ、フレッシュな表情で午後を仕切り直すには、コスタリカやエクアドル、メキシコのシエスタのように午後の短時間、干し草に寝転ぶ昼寝ほどすぐれた方法はありません。
メキシコにおける美の理念は何十年もの間、北米に影響をもたらしてきました。ラティーナやチョーラ、チカーナによるサブカルチャーも国境を越えてシームレスに行き来していたのです。これは現在まで続いていますが、ラテンアメリカの美の典型に疑問を投げかけるチカーナ運動によって改めて見直されることとなりました。これは何が女性を美しく見せるか、また美しさの理想をどこまで狭めることができるのかという伝統的な課題の分析を巻き込んだものでした。いずれにせよ、多くのチカーナの女性は自分たちの伝統を尊重し、ボリュームのある重たい髪を強調するスタイルを堂々と楽しむことで、ありのままの自分たちでいる権利を勝ち取ったのです。彼女たちの装いは、しばしばフェミニストの象徴であるフリーダ・カーロに敬意を表しています。そのフリーダ・カーロは、髪と美、そしてファッションのインスピレーションの源として、テフアンテペックの母系社会に目を向けました。
赤道の南に住むアメリカ人女性は、一般的に長い、ウェーブのかかった、自然なハイライトのあるボリュームのある髪をしています。たとえば、イパネマビーチでどんなスタイルがトレンドなのかを知りたかったら、スーパーモデルのジゼル・ブンチェンやブラジリアン・ビクトリア・シークレット・エンジェルズをチェックするといいでしょう。彼女たちはアドリアナ・リマを崇めています。しかし、ブラジルは高温多湿なので、栄養豊富なシャンプー、コンディショナーとともに縮毛矯正トリートメントが欠かせません。キャンドル・カッティングとしても知られるヴェラテラピアは、情熱的なラテンアメリカの女性の美しさに、まったく異なる意味を与えます。その技術は、ブラジル人モデルと彼女たちの美しい髪によって世界的に広められました。キャンドルの火で傷んだ毛先を燃やし、髪の長さを変えずに健康的な毛先に整えるのです。少し怖いなと思ったら、いつものたっぷりケアを続けましょう。
タンザニアとナイジェリアにおけるオーセンティックな髪と美
アフリカ大陸には、多様な民族と文化、そして美しさの基準が存在します。アフリカの最も暑い地域の国々では、女性たちは実用的な観点と美的観点の両方の理由で、伝統的に髪を短く保っています。古代エジプトでは、男女ともに髪を剃ることが美の儀式の一つであり、多くの人が自分の髪ではなくウィッグをまとっていました。
セレンゲティ砂漠に住むマサイ族の人々にとっては、ショートヘアが典型的な女性のスタイルです。男性の戦士が身分を表す布をまとう一方、女性は丸刈りで、そのシンプルさを補うカラフルなビーズの頭飾りやジュエリーで飾ります。その強烈なスタイルは近年、スマッシュヒットとなった映画「ブラックパンサー」のおかげで人々に再認識されることとなりました。フィクションの国であるワカンダから来た丸刈りの女戦士が地球を救うのですが、その外見はマサイ族の女性に似ています。
他の文化では、編んだり、結んだり、ねじったりといった伝統的な技術が継承され、世界中に伝えられています。ナイジェリアでは、髪を編んでいる人たちはとりわけ発明的でクリエイティブな人々です。彼らはヨルバ族の編んだ髪に貝殻を飾ったスタイルや、イボ族の扇状の櫛、1960年代に流行した背の高いアカバスタイルなど、異なる民族や人種のスタイルの影響を受けています。編んだ髪のひとつの利点は、最初に編むときの労力はいるものの、一度編んでしまえば長く保つことができることです。もちろん扱いには注意が必要ですが、スタイリングの手間はかかりません。
Sメンテナンスしやすい、あるいは手入れがいらないスタイルであっても、伝統的、あるいはモダンで先鋭的なスタイルであっても、女性を美しく見せるのは、女性自身が好きなスタイルを装い、それを心地よく感じることです。世界中のどこにいてもありのままでいることは美しいのです。